身近にある自然食品、はちみつ
その性質、効能をまとめました。
起源
はちみつの起源は古代エジプト時代の遺跡からも発見されており、少なくとも紀元前より人類は、はちみつを食していました。
はちみつには強力な殺菌作用があるため薬用としても重宝されていたと考えられています。
成分
はちみつは８割の糖、２割の水分によりできています。
糖、有機物、酵素、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ポリフェノールからなり150種類以上の栄養素を含んでいます。
効果・効能
低カロリー
上白糖が100グラムあたり384Kcalに対して、はちみつは294Kcalと低カロリー。
また血糖値の上昇もおだやかになり、普段の砂糖の使用をはちみつに置き換えるだけで摂取カロリーを抑えることができます。
強力な殺菌作用
はちみつの中のグルコン酸には強力な殺菌作用があり医療現場で傷口の消毒や医療器具の消毒に利用されています。
またはちみつ自体の保湿力により傷口に塗ると雑菌の繁殖を抑えます。
疲労回復効果
はちみつのブドウ糖と果糖は単糖類で体内に入ると素早くエネルギーとなります。
エネルギー変換効率も良く、アスリートがレモンのはちみつ漬けを食べるのもこのためです。
喉にいい
はちみつには保湿効果があり、風邪を引いた時などはちみつを白湯などに薄めて飲むことで保湿、殺菌ができます。 生姜を混ぜることにより血行が良くなり体もあったまり免疫力も上がります。
便秘の改善
はちみつのグルコン酸にはビフィズス菌を増やし腸内環境を整える働きがあります。
美肌効果
はちみつにはビタミン、酵素、ポリフェノールなど美肌につながる成分がたくさん含まれています。
血圧を下げコレストロールを除去する
はちみつのカリウムにより血圧を下げることができ、コリンにより動脈硬化の原因となるコレストロールを除去する効果があります。
はちみつができるまで
ミツバチが花より蜜を吸い集めて蜜のうに貯め巣に持ち帰ります。
巣のミツバチがこれを受け取り巣の中で羽を羽ばたかせたり口器で水分を飛ばします、唾液の酵素により蜜の中のショ糖はブドウ糖と果糖に分解されます。
１匹のミツバチが一生にかけて作ることのできるはちみつはティースプーンわずか１杯ほどだと言われています。
市販されているはちみつの購入
市販されているはちみつにも種類があり、どれでも選べばいいというわけではありません。
はちみつは熱を加えるとビタミン類、酵素などが破壊され失われてしまいます。
しかし市販されているはちみつには効率重視で加熱、加糖されたはちみつが数多く流通しています。
はちみつを選ぶ際は、生はちみつ、純粋はちみつ、非加熱はちみつと記載されているものまたは生産者が全国はちみつ公正取引協議会に所属していれば公正シールが付けられるので購入時の目安にするといいでしょう。
ただし過去に人工甘味料が入っているはちみつが純粋はちみつと表示され公正シールが貼られる不正があったこともありました。
生はちみつは手間がかかるため大変希少で流通量が少ないものです、本物を選ぶため以下のことに注意しましょう。
1.ラベルを確認しましょう
まずはラベルで生はちみつや純粋はちみつと記述されているもの、甘味料などの添加物が入っていないものを選ぶ。
2.はちみつ自体が濁っているか
生はちみつは加熱や濾過されていないのと中の酵素は生き続けているため綺麗な透明ではなく濁っています。 余分なごみなどは手作業で取り除きます。
3.温度が低下すると結晶化する
生はちみつは温度が低下すると結晶化してしまいます、店頭で結晶化してしまうことは少ないと思いますがもし結晶化していればそれは正当な生はちみつである可能性があります。
4.値段
生はちみつは手間がかかるため流通量が少ないので極端に安い生はちみつは本物でないかもしれません。
5.生産現場、生産者が確認できる
自信を持った生はちみつの生産者は生産現場や生産者を隠さず公表しているところもあるのでそういったところにも目を向けるといいかもしれません。
注意点
1.１歳未満には与えない
はちみつの中にはボツリヌス菌が入っていることもあり、１歳未満の乳児に与えると乳児ボツリヌス症を発症する可能性がありますので注意しましょう。
ボツリヌス菌は珍しくありませんが乳児の腸内環境が整っていない場合はリスクがあります。
2.食べ過ぎない
上白糖より低カロリーですが食べ過ぎは肥満の元になります。
スプーン１〜２杯を目安に摂取しましょう。
3.加熱しない
せっかく生はちみつを購入しても加熱をしてはせっかくの栄養素が失われます、加熱するときは40℃くらいまでにしましょう。
まとめ
「はちみつの歴史は人類の歴史」とのことわざがあるくらい深い関係があった
はちみつと人類。
貴重なはちみつを正しく活用し健康的な生活を心がけましょう。
